ロマンスカーの旅

 

 

ジリリリリ
ジリリリリ

ガチャ

「はい
万事屋銀ちゃんです」

『俺だ、』

「あん?
どちらの俺様ですか?」

『チッ!』

「チッ!な俺様ですねぇ?
ナぁニぃ?」

『オメー、舐めてんのか?』

「舐めたいねぇ
舐めさしてくれんの?」

『何だソラ』

「何だろねぇ?
何の電話?お誘い?
ソレともイヤガラセ?」

『ああ、ソレだ
イヤガラセだよ』

「イヤガラセかよ
暇じゃね?土方くん」

銀時はいつもの空惚けた言い方

『ああ、俺ァ暇で暇で仕方ねぇ
暇か?銀時』

「ああ。今日、誰も居ねぇし
つーか、いっつも暇です」

『だよなぁ
俺ァ、明後日の朝迄暇だ。
つぅ事で、出掛けるぞ』

「お泊りで?」

『ああ、どうする?』

「イクイクッ!」

『オイオイ
エロい声出してんなぁ』

「あぁあんッ
って感じに燃えるぅ?」

『オメーが望むなら
そうしてやってもいいぜ』

「是非お願いします!」

『じゃあ、駅で待ってろ
三十分後な』

「了解です」

ガチャ

電話を切った銀時は
いそいそと、支度を始めた

 

 

 

 

 

「手ぶらかよ」

先に来ていた土方は
小振りの鞄を持っていた

「あ?んな洒落た鞄とか
持ってねぇし」

「まぁ、そのナリじゃなぁ」

銀時はいつもの格好に
派手な色合いの浮世絵大首絵柄のスカジャン風薄綿半纏とマフラー

「珍しく洋装じゃね?」

土方は黒い厚地ウールのロングコート、ウールのハイネックセーターを着ていた

「ああ、寒ぃからよ
雪になるかも知れねぇって話しだからな」

「マジでか?
コレじゃ寒くね?」

「オラ、着ろよ」

土方は持って来たコートを渡す

「え?ナニナニ?
くれんの?コレ?
初旅行に初プレゼント?
うれしいよォ
土方くん」

「イヤ、貸すだけな
初プレゼントは
誕生日にやったろ?
オメーが今履いてるブーツをよ」

「ああん?糠喜びかよ!
くれよ!暖かじゃねぇか!
マジくれ!」

「イヤ、ソラ官給品だからよ?
俺の予備だしな」

「マジでか!?
いいモン着てんなぁ
公務員!」

「うるせぇよ?着んのか?
着ねぇのか?ああん?」

「着る」

「半纏どうすんだ」

「こりゃ、アソコ」

と、コインロッカーを指す

「帰り忘れんなよ」

「大丈夫、コレ返す時
着替えっから、ね?」

「んじゃ、行くか」

「おう、どこ行くの?」

土方は銀時に切符を渡す

「お、いいね。温泉入れる?」

「ああ、ちゃんと予約済だ」

「うれしいねぇ」

銀時は冷たい指先で土方の手の甲に触れる

「冷てぇな、手袋迄、気ぃ回らなかったぜ、使えよ」

と、ポケットから取り出した手袋を差し出す

「いや、いいよ。トシが暖めてくれよ」

こっそり手の甲に触れ
擦り付けて笑う銀時

「んじゃ、手ぇ繋ぐか」

「人に見られっけど?」

「そうだな、イヤか?」

「俺はイイけどね?
コートお揃いで、手ぇ繋いで?ホモカップルじゃねぇ?」

「ああ?ホモじゃねぇ」

睨みを利かす土方

「ああ、そう…
んじゃさぁ、電車乗ったら暖めてよ、ね?」

「ああ」

土方は満足気だった

[こりゃあ、
ホモって言うんじゃねぇの?
会う度セックスしてるし?
取り敢えず…
恋人では、あるよね?]

銀時は心の中で呟いた

 

 

箱根ロマンスカーの旅


座席に座るなり土方は脱いだコートを広げて膝の上に掛け、その下で銀時の手を引き寄せる

「冷てぇな…」

自分の手の平に包んで、銀時の指を擦る

「ありがとね」

銀時は目を閉じて土方の肩に寄り掛かる

「寝んのか?」

「寝たフリ。
こうしてりゃあ、くっついてても、変じゃないだろ?」

「そうか」

土方は微かに笑った

指を絡め、そっと力を込めて銀時は微笑んだ

[優しいんだよねぇ。
この人。
なんだってんだろ?
口は悪いクセしてさぁ。
普段はいっつも喧嘩腰のクセしてでさぁ。
あ、俺もか…
なんだっけ?アレ、ホラ
新八が言ってた?
ツンデレ?ん?
ツンギレだっけ?…]

「なんだよ、寝てんじゃねぇか」

土方は寝ながらムニャムニャ言っている、銀時の銀の髪を指で梳いた

 

 

 

 

箱根 湯本


「さっみぃ!
凍えるぅぅ!」

「電車ん中で寝てっからだ。風邪引くなよ」

「う、うん。大丈夫?」

「なんで疑問形だよ」

「わかんねぇ…
マジ寒いんですケドぉ?」

銀時は土方の腕にしがみ付く

「早く宿行こう」

 

 

 

 

宿は一軒ずつ離れになっていて、露天風呂付きの格式高そうな所だった

室内調度品も、同様に

 

「高そう」

「ちっとな、初旅行だからな奮発した」

「ありがと
取り敢えずチューしてい?」

「なんで取り敢えずだ」

「ん?いっつも何から何まで世話になってるし?
愛する俺の為に?
んな高そうな宿迄、取ってくれてさぁ?
大好きな彼氏に?
感謝の気持ち?」

「ああ、
いっつも世話してるな。
ケドよ、いつ俺が愛してるっつった?
奢りとも言ってねぇしな。
それに、ずっと疑問形なのは、何故だ?」

「疑問形に疑問で返すなよぉ愛してねぇの?
奢りじゃねぇの?
んじゃ支払いは出世払いでお願いします!」

「オメー、出世しねぇだろ。一応社長じゃねぇのか?ああん?」

「ああ、そうね…
んじゃ、躯で…
あ、でも愛してねぇっつたし…いらねぇ?
俺にゃあ愛感じんだケド。
だって、アレじゃねぇ?
俺と居たいから素敵に高い宿、泊まんじゃねぇ?
俺達の立場関係だと、
トシ、俺の彼氏じゃね?
彼氏の奢りと思ったよ?」

「彼氏ってのは別にヤじゃねぇし、オメーに支払いして貰うつもりもねぇ。つーか、端から期待してねぇが、俺が彼氏ならオメーはなんだ?」

「ソラ難しい問題だね」

銀時は笑う

「俺はオメーを彼女と思った事ァねぇ。女扱いでいるつもりもねぇ」

「んじゃ、彼氏同士?」

「ん?そう?か?」

「ホラ、難しい。
でも、彼氏って扱いでもイイってのは、うれしいカモね」

「うれしいのか?
なら彼氏同士で良いじゃねぇか」

「彼氏同士か…」

「ああ…」

笑って銀時は土方を抱き締め口付けた

「あったけぇ」

銀時は呟き、土方の頬を撫で、髪をまさぐり、何度も口付けを繰り返した

 

「あぁあんッ!もう!」

「な、何だよ?」

「なんか…こう…この辺りが、キュッて、ね?」

「ああ?」

「焦れってぇってか…刹那いってぇか!
堪らなく、好きですッ!」

銀時の告白に土方は目を丸くして見詰めた

「ナンでナンにも言わねぇの?俺、まずい事言ったか?
引いてんのか?」

「イヤ、オメーが、んな事言うなんて、思わなかったからよ、びっくりした」

「意外か?」

「ああ、正直、いっつも、のんべんだらり、はぐらかすのが上手いってぇか、俺の事ァ、どう思ってんのか、分からねぇ反応だしよ」

「ああ、だってアレだろ?
なんか、
俺達付き合ってんじゃん!
セックスしてるし
恋人同士じゃん!
的な事ァ言いたくても
赤ら様にゃあ言えねぇだろう?世間一般的には俺達みてぇのは
ホモってんだよ?」

「ホモじゃねぇ」

「ホラな?
んな事言って、引かれたら
どうしていいか、分からねぇし、言っていいモンか、考えてた」

「そうか…」

「うん。やっぱ…
迷惑掛けたくねぇし」

「イヤ、もう、ある意味迷惑…」

「え?マジでか?」

銀時は驚いて土方から離れる

「たまに、堪らなくオメーに会いてぇし、ヤりてぇし、色々、考えたり、思い出したりする」

土方は離れた銀時を引き戻し言う

「ソレ迷惑?」

「ああ、仕事中は特にな。
オメーの存在、消してぇ位ぇ、迷惑してる」

「ナニ?
ソラ俺のせーじゃねぇだろが」

「分かってるよ。
ホントは、どんなにしても、迷惑に思わなかねぇし、消えねぇ。
つーか、オメーの事考え過ぎて、余計、ムラムラ逆効果だしよ」

「ナニ?コレ?
ある意味愛の告白?」

銀時は訝しがる

土方は笑って銀時を抱き寄せ、頬を包み髪をまさぐり

「んな訳ゃねぇだろ」

そう言って銀時に口付けた

「ンア、アンタ、言って事と、ヤってる事、違うから…」

「んじゃ、愛の告白って事でそんなら良いんだろ?」

案外、真面目に言う土方に

「ぇえっ?アンタそんなキャラじゃねぇだろッ!」

アタフタする銀時

そんな銀時を笑い、土方はもう一度口付けた


「良いじゃねぇか、二人切りだしよ
たまにゃあ素直になってもよ
オメーの前、二人切りの時だけだから、な?」

「キタよォォォオイッ!!」

絶叫する銀時を見詰め

「ナニが?」

「キュってな?」

「ああ、そりゃオメー、アレだ、俺の事が堪らなく好きだからだ」

土方は笑いながら言う

「なんかこう
躯中の血が
スゥって引いて
胸が苦しくなる
刹那くなる
堪んなく、トシが欲しくなるよ」

銀時は微笑んで土方を見詰める

「そうか…
俺もそんな感じになるな」

「そんな時、俺はトシな事が好きなんだなぁって実感するよ」

土方の髪を梳き銀時は その胸に寄り掛かる

「好きだよ、トシ、ホントに…」

銀時の呟きに微笑んで 土方は抱き締めた

 

 

 

 

「はぁ、いい湯だなぁ」

銀時はご機嫌に言う

「ああ」

返す土方もご機嫌だった

「日暮れるの、早いよなぁ。あっつう間に夜だよ」

「そうだな。こっち来いよ」

「えぇ?折角広々してんのに?ナニエロい事しようとしてんの?」

「してぇから」

「ハイハイ、しょの無いヒトだねぇ」

「ブツクサ言ってねぇで早く来いよ」

土方は銀時を抱き寄せて見詰める

いつものフカフカの髪は濡れ、ストレートになっている

「別人みてぇだなぁ」

「ああ、そうか。一緒に風呂入んの、初めてだよなぁ」

「乾くとフカフカになんのか」

「そ、アンタはデコ出ししてもイケるね。
カッコイイよ」

「そうか?オメーもデコ出しすっと、オッサン?」

「ちょっ!オッサンって!!ナニソレ?」

「アハハハ、嘘だよ」

「なんだよォ、笑うなって、アンタ、可愛いから」

銀時は土方のデコ弐キスする

土方はお返しに銀時の躯を撫で、反応を楽しむ

「ヤダよ」

「なんでヤなんだ?」

「風呂はまずいだろ」

「いいじゃねぇか、滅多ねぇし…」

「安い宿じゃねぇのに」

「その心配かよ」

「汚したら、後で入れねぇじゃん」

土方は話を無視して、銀時の躯に吻付け、愛撫を繰り返した

「ちょっ、聞いてるぅ?」

「ああ、途中で風呂から上がってやるからよ」

「ん、ソラ無理だと思うよ?」

銀時は土方の髪を撫でフェラする様子を見下ろした

「アンタ、ダメっつうと、燃えるよねぇ
ん…気持ち良いよ、トシ」

土方の濡れて艶やかに光る黒髪をまさぐり、銀時は微かに喘ぎ始める

「んっ」

カリをぐるりと舐め回され、鈴口を弄らわれ、シリのアナに指を挿れられ、揉み込まれ

「あぁっ…」

と、銀時は躯を震わせ喘ぐ

「このまま、挿れてぇ」

「ん…」

銀時はゆっくり腰を落とし、土方の支え持つ金魂を自らの中へと、収めていった

「ふ…あぁ…ん」

小さく固く尖る乳首をかじられ、躯を震わせて喘ぐ

「いぃいッ」

ゆっくり蠢いてのけ反り、キツく締め付けられ

「んっ、締めんな、」

土方は眉を寄せる

「あ・あ・んっ」

「オイ、銀時」

土方は銀時を抱いて立ち上がり、湯舟から出る

「凄っ、俺…相手に…駅弁・んんっ、無理・だか・ら・腰・痛める・よ」

「ああっ?黙ってろ!」

「んぁっ、怒る…なよ」

「うるっせぇ」

土方は銀時を抱き締め、抱え上げたまま、下から突き上げを繰り返した

「ひぅッ!」

「文句言う割に感じてんじゃねぇかよ」

「あぁ…んぁっ…ば、バカじゃねぇ?ンンンっ、下ろし、なって、ハァ」

「今にもイキそうなクセしやがって」

ニヤリと銀時に言って、土方は銀時の足を下ろした

「ここでヤんのか?」

「う、うん…その方が、ラクでしょ」

「どっちがだ?」

「あん?俺?」

土方は平らで滑らかな敷石の風呂床に銀時と繋がったまま座り

「んじゃオメーが動け」

と言う

「ええん?マジでか?」

銀時は赤く上気した顔で笑い、土方の肩に両手を回し、ゆっくりと動きながら吻付けた

「ハァ…んんっ」

「いいぜ、いつもよか、エロい顔してるぜ」

「ア…ウン、ハァ、んっ…あんま…ラクじゃねぇ…」

「ソラな、俺は楽だし、気持ち良いぜ」

「そ、良かった、ね」

銀時は微かに笑った

ゆっくりと、そして徐々に動きを早めて銀時は喘ぎ、躯を震わせる

「動いて欲しいか?」

「う、うん…欲しい」

「そうか」

土方は笑って突き上げを繰り返した

 

 

 

 

 

食卓いっぱいに並んだ山菜料理、刺身、岩盤焼きのステーキを見て、銀時は感嘆の呟き

「すごっ」

今にも涎れが垂れそうに口を開けている

「オイ、ヨダレ」

「え?」

銀時は口元を拭い

「やば、」

と呟いた

「食えよ」

「はい、いただきます」

銀時はニッコリして刺身を摘んだ

「旨っ」

ジンと、感動中の銀時を笑い土方は盃に酒を満たす

「旨いよ」

「良かったな」

土方は笑って酒を飲む

手書きの、お品書きを見ながら銀時はステーキを口にする

「紫峰牛だって、やわらか脂が甘くて旨いよ」

「ああ、常陸国、筑波山麓で育ててる」

「へぇ、良く知ってんね。どんな所」

「さぁなぁ、俺も知らねぇ」

土方は呟き盃を傾ける

楽しそうに食べる銀時を見ながら、土方はただ微笑んだ

 

「あ、食ったぁ。幸せ」

「良かったな」

「うん。ありがとね」

銀時は土方の隣に座り寄り掛かる

土方は煙草を吸い、銀時は黙って寄り掛かったまま

辺りはシンと静まり返っていた

 

 

 


「あ、雪…」

銀時の言い出しに土方は締め切っている障子を見詰めた

銀時は立ち上がり障子を開けて

「ホラ」

と土方を振り返った

「ああ、ホントだ」

土方も立ち上がり、銀時の隣に立って、窓の外を眺め

「積もるかな」

と呟いた

「どうかな」

答える銀時の肩を抱き寄せ、土方は髪の匂いを嗅ぐ

「ナニ?」

「別に」

銀時は笑って土方に寄り掛かる

「こうしてっとさぁ、今、この世界には二人切りって感じだよなぁ」

「そうだな」

シンシント降り続く雪を眺めていた

銀時は本当に幸せを感じていた

 

 

 

 

鬼神の如く
修羅の如く
夜叉の如く
生きた日々は終わった
親を亡くし
友を亡くし
住家を追われ
侍としての誇り
生き方
生きる道
総てを無くした
あの日から………

腹を斬る

潔しとせず

親の分
友の分
失った総ての分迄背負い
生きると決めた

他人から見れば
ただ
何となく
だらり
だらけて
自堕落に生きて来た様にしか見えないだろうが
もがき
苦しみ
足掻く
日々は続いていた

他人との関わりは
適当に
極力減らし
歩いて来た

それも
新たな
人との出会いで変わった
自分が
生きる道を求め
戦いの日々を送っていた
年の頃と同年の少年と出会い

もっと年若い少女と出会い
人生は変わった
生きる道も
求める道も
幸せを感じられるのも

彼等と出会い
人生感が変わった
他人と関わり
触れ合い
確かめ合う
昔とは違う自分がいるのを感じる
幸せを感じられる幸せ

 

 

 

 

銀時は知らず知らずの内に、土方を強く抱き締めていた


「どうした?」

土方が見詰めている

「幸せを、感じられる幸せを、感じてる」

「ああ」

土方は笑って納得した

 

 

 

 

コイツが
歩んで来た人生を
知ろうとは思わない
そんな事は
どうでもいい

自ら
言わないのなら
聞く迄も無い事だ
言いたくなれば
聞かなくとも
勝手に話す
そんなヤツだと
分かっている

ただ
今は
幸せを感じている
その事だけ知っていれば
良い

 

 

 


土方は銀時を抱き返して、何か言いたそうな唇に吻付けた

 

 

 

「でもさ、何だって急に旅行なんて来た訳よ?」

ゴロリと寝そべる蒲団の上で、銀時は不思議そうに聞く

「来月な…」

土方は煙草盆を引き寄せ

「うん」

「14日な…」

煙草に火を点け

「14日?ああ、アレ?アレな?ホワイトデーな?」

「ああ、アレな、約束出来ねぇ」

あっさり言う

「あん!?何ですかソレは?誘ったなぁ君だよねぇ?土方くん?」

銀時は起き上がり、土方の口から煙草をもぎ取る

「ああ、そうだ」

土方は煙草をもう一本吸い付け

「ソレ、今更取り消しですか?」

銀時は煙草を灰皿で揉み消す

「ああ、だから、オメー
こうして、旅行に連れて来てんだろが」

土方は、すぱーっ、と吸い込み

「何で?何で約束取り消しですか?コノヤロー」

文句言う銀時を横目に白煙を吐き出す

「仕事に決まってんだろうが」

「あ、そ。
んじゃ、しゃねな。
つーか、かえって高くついたんじゃね?」

「金の事ァいいんだよ」

「俺が喜べば?」

銀時は土方に顔を寄せ、土方は煙草を揉み消す

「ああ…って事で、話しは終わりだ。続きヤるぞ」

のし掛かる土方を抱き締めて

「いいよ、好きなだけヤりな」

銀時はクスリと笑った

 


おしまい