サンタなんかいないって言ってるヤツに限ってホントはサンタの存在を信じてる

 

 

『チッ!
何だって世間様は浮かれちまってんですか?
コノヤロー!!
なんですか?
ツリー?
プレゼント?
ケーキにチキンは食いてーケドォォォォ!!
クリスマス?
なんですか?
そりゃ?
そんなんで浮かれちまってんですか?
巫山戯た事吐かしてんじゃねぇよ?
コノヤロォォォォ!!
家は家!
他所は他所!
脇が酸っぱくなる程言ってんのに家のガキ共ときたら………
ワイのワイの騒ぎ立てやがって…
んな金なんざねぇっての!
仕事もねぇのに金なんざあるかァァァァア!!!』


「チッ!」
”ペッ!”

「テメェ…
道路に唾なんぞ吐き捨てやがって…
逮捕すんぞ…」

「あぁ?」

凄い形相で銀時は土方を睨み付けた。

「何だテメェ…
それが俺(恋人)に対する態度か?」

「ああ?
テメェこそ何だ?
逮捕する?
それが俺(恋人)に対する言葉ですか?
コノヤロー!!」

銀時はもう一度道路に唾を吐き捨てた。

「はい。逮捕」

土方は面白くもなさそうに言って銀時に手錠を掛けて”いつもン処”に引っ張り込んだ。

 

 

足払いを掛けて銀時を蒲団に転ばせ土方は煙草を吸い点ける。

「テメェ…
何おっかねぇ顔でいた?
あん?言ってみろ」

「ああ?こいつァ家の、家庭の事情なんだよ…
テメェになんか言えるか!」

「ほ~、家庭の事情ねぇ。
ま、テメェの考える事なんざ、お見通しだがな…」

土方は紫煙吐き出し銀時の着物をめくりズボンを一気に引きずり下ろした。

「ちょっ!」

「ああ…久しぶりだ…」

土方は煙草を消し銀時の足を目一杯開かせ股間を凝視した。

「ちょっ、怖ぇえよ…
土方くん、瞳孔開きっぱなんですケドォォォォ?
ガン見したって何時もと変わん無いですケドォォォォ?」

「テメェはグチグチうるせぇよ…
一ヶ月振りにテメェに挿てやるかとな…」

「ちょっ!いきなり!?」

土方はいきり立つ男根を銀時の尻穴に宛がい先走る汁を塗り付ける。

「テメェが唾を吐きながら睨みやがるからよ…
久々可愛がってやるかと思ったてのによ…」

「あ~、悪ぃ…悪かったから…
悪かったから、優しくしてぇ~ん。
切れ痔だきゃ、勘弁…」

「どうせテメェは世間様はクリスマスだなんだで浮かれてるが、家は家!
他所は他所!貧乏なんだから、ツリーだの、プレゼントだの、ケーキは食いてーが、クリスマスなんざ関係ねぇ!
なんて思ってやがったんだろーがよ」

「アレ?エスパー?
土方くんエスパーなの?」

「やっぱな…
テメェまちっと真面な仕事に就けや…
この年末にガキ共飢え死にさす気か…」

そう言いながら土方は銀時の尻を撫で勃ち上がる男根を握り擦り上げる。

「ンンッ…んな事言ったってよ…今更、あ…」

「今更じゃねぇ…
明日っから、俺ァ忙しい。
テメェを抱くのは、年内最後かもしんねぇ…」

「あん、ソレ、関係無くね?
オメーの仕事と、俺の仕事と…や…アァン…」

「そういや、去年もこんな、してなかったか?」

「あん…ソコぉ~、
気持ちイイ~、アァン」

銀時は穴を弄じ繰り返され捏ね繰り回され喘いだ。

「チッ!
毎年俺ァ、テメェにハメながら説教垂れんのかよ!」

「早くぅ~、ハメてぇ~」

「テメェ、こん時ばかりは素直だよな?」

「だ、だって…ソコぉ~、イイッ!
ぐりぐり、やっから…いっちゃう…」

「尻弄じってるだけでイクんじゃねぇよ…
キツくて挿れ辛ぇえだろーが」

「アッ、アッッイッ…
イッちゃう…から」

土方は弄じ繰り回していた尻穴から指を抜き今更ながら銀時に手錠を掛けたままなのを思い出す。

「あ…忘れてた」

どうりで大人しいと土方は思った。

「ぁん。早く、くれよ…
その、凶暴な一物…」

「凶暴とか言ってんじゃねぇよ。
好きなくせしやがって」

「ああ、もう…
何でもイイからッ!」

銀時は痺れ切らし 手錠事 腕を回し土方を引き寄せる。

「ん~!トシぃ…」

銀時はうっとりと 土方に口付け

「早くしろッ!」

と 怒鳴り付けた。

「テメェ…」

土方は耳元で怒鳴られ 耳がキンキンし眉を顰る。

「拘束ぷれいがしてぇんだろ?
なぁ…早くぅん」

「手錠外してやっから」

「イイって…なぁ…焦らしてんのか?」

「ああ…」

「ああって、」

土方は銀時の言葉を遮り 腕を外し押し倒すと

「シリ上げろ」

と 呟く。

「あぁん。」

嬉しそうに従う銀時が腰を浮かし土方の腿に乗せ 肩に脚を掛けた時

「失礼しゃんす」

スラリと障子が開いた

「あぁん…」

「お食事の用意出来んした」

隣から襖越しに声を掛けられ土方は銀時を見詰める。

全く気付いていない様に催促を繰り返す銀時。

「おう、」

土方は返事をし銀時の尻に男根を差し入れた。

「はぁんッ…やッ…」

「悦いだろーが」

「アアッ!悦いッ!!
トシ…ンッ、悦い!アァン…」

「失礼しゃんす」

銀時はのけ反り 白い喉を曝し土方はその喉に舌を這わせる。

「アア…テメェん中は最高に悦いぜ…
銀時…堪んねぇよ」

「ンンッ…トシぃ~、悦いよォ~
もっとォォォォ」

銀時はグイグイ腰を押し付け 土方は笑って激しく突き上げた。

「ひぅッ!トシっ…アンッ!」

「ああ…好きなだけくれてやるよ」

「う、うん。いっぱい、ちょうだい…」

喘ぐ銀時に微笑み土方はその望みを果たしてやった。

 

 

 

 

 

 


ぐったりして背を向けている銀時の隣で土方は煙草を吸い点ける。

「大丈夫か?」

「ダメ…もう、動けねぇ…」

銀時の様子に土方は久しぶり過ぎて激し過ぎたかと思った。

それでも土方は年中腹減りな銀時の事を考えて食事の支度は常にさせていた。

「そうかよ。飯来てるぜ」

「メシ…」

銀時はピクリとし土方を見る。

「メシ?」

「飯だ」

銀時はガバリ起き上がり銀時は襖を勢い良く開ける。

「すげぇ…なにコレ…
クリスマスパーティー?」

クリスマスケーキに鶏肉のロースト 数種類のカナッペにサーモン料理。

およそ万事屋ではお目に掛かった事の無い料理の数々がテーブル狭しと並び銀時は驚きを隠せ無かった。

「おぉ、オメー、ケーキとか喰てぇんだろ?」

「喰いてぇよ、ケド、ナニ?」

「明日ァ、クリスマスだろ?
俺ァ仕事だしよ、一緒にゃやれねぇしな、」

「食ってイイの?」

「ああ、喰おうぜ」

土方も起き上がり銀時の隣に座って煙草の火を消す。

「あのさ、やっぱコレ、持って帰ってイイ?」

「あ?」

「イヤ、その、ナニ?
ホレ、な?
家にゃあ、腹減りィィィイなガキがいっからよ」

「ああ、そうだな。
だが、こりゃあ、俺とオメーで喰うんだよ。
心配すんな、ちゃんとガキ共にゃ、飯を届けさせてある」

「マジでか!?
流石、トシ、フォローの男!」

「その事ァ言うな、喰えよ。遠慮すんな」

銀時のグラスにシャンパンを注ぐ土方を見詰める。

「やっぱオメー、男前だわ」

「はぁ?何今更言ってんだ?」

「ああ?男前ってぇ自覚あんだ?」

「当たり前ぇだ」

銀時はニッコリとグラスを掲げ土方を見詰める。

「男前な彼氏に」

「あ?」

「乾杯」

銀時はそう言うと土方に口付けた。

 

 

 

 

 

 

 

―クリスマス―

銀時に仕事を頼まれ出払っていた新八と神楽が帰宅すると テーブルいっぱいに並んだ料理とケーキにを目に新八も神楽も大騒ぎして喜んだ。

「どうしたんですか?これ」

「あ~サンタからのプレゼント?」

「マジでか!?ご馳走アル!
でもサンタなんて居ないアル」

「ナニ言ってんのぉ~
神楽ちゃん、二年前、お前サンタに肉まんもらったろぉ~
サンタは居んだよぉ~」

「おお!そう言えばそうアル!
今日もサンタ来てくれたアルか!!
ありがたいアル!」

「アン!!」

「せっかくのサンタさんからのプレゼントですよ~
いただきましょうよ、銀さん」

「あぁ、食おうぜ」

銀時は笑って新八の取り分けるチキンを見詰め 神楽の注いだ いちご牛乳に手を伸ばす。

「「メリークリスマス!!」」

いちご牛乳で乾杯してパーティーは始まった。

 

 

 

 

 

 

クリスマスの夜は更け行く。

 

静まり返った寝室で月を見上げ 銀時は小さく呟いた。

「メリークリスマス。サンタさん」

 

 

 

 

 

 

 

「ハクシュンッ!!
こんちくしょー!!」

「嫌だねぃ、風邪ですかぃ?土方さん」

「違ぇえ…」

そう言って土方は寒空 月を見上げた。

 

 

 

 

 

 

 


~MerryX'mas~
聖なる夜をあなたに……